[27日 ロイター] - 中国の電子商取引企業、拼多多(ピンドゥオドゥオ)が27日発表した2022年1―3月の第1・四半期決算は総売上高が前年同期比7%増の237億9000万元(35億5000万ドル)となり、市場予想の206億1000万元を上回った。国内の一部で新型コロナウイルス感染が再拡大し、オンラインで買い物をする人が増えたのが販売を押し上げた。
純損益は26億元の黒字と、前年同期の29億1000万元の赤字から黒字転換した。
リフィニティブのIBESデータによると、調整後の1株当たり利益は2.95元となり、市場予想の1.68元を上回った。
しかし、ピンドゥオドゥオは現在進めている事業戦略の見直しにより、今後は成長率が鈍化する可能性があると警告した。ピンドゥオドゥオの陳磊(チェン・レイ)会長兼最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会見で「われわれは長期的で質の高い成長を追求するため、テクノロジーと農業により焦点を当てた成長戦略の見直しを進めている」とし、「実を結ぶには時間がかかるだろう。その過程で、成長率に影響が出るかもしれない」と説明した。
ピンドゥオドゥオは消費者がグループになって商品を購入するとより大きな割引を受けることができるため、特に地方に住む可処分所得が少ない消費者をひきつけており、同業大手アリババなどの競合他社に対抗している。