執筆:By Liz Moyer
Investing.com -- 株価は先週の上昇基調を維持できず、投資家がインフレを引き続き懸念する中、5月最終日の取引は下落に転じた。
バイデン大統領が火曜日にFRBのパウエル議長を大統領執務室に招き、インフレ対策で一致していることを確認する一方、FRBの決定には干渉しないことを確認した。FRBは6月にさらに0.5%、7月に再び金利を引き上げると予想されている。
しかしながら、まだ大統領の手に負えないこともあるようだ。EUがロシア産原油の禁輸措置に合意したことを受けて、原油価格は火曜日未明に急騰し、その後反落した。またOPEC(石油輸出国機構)が、数ヶ月間守ってきた生産協定からロシアを外すことを検討しているとの報道がなされた。原油は、一時1バレル120ドル近くまで急騰したが、その後115ドルまで戻した。
そのような中で物価に対する圧力は続いている。消費者信頼感指数は予想を上回ったものの、依然として以前の数値より低い傾向にある。火曜日には、政府が4月の求人情報を発表し、これらはすべて金曜日に発表される政府による5月の雇用統計に関連している。
水曜日の市場に影響を与えると思われる3点を紹介する。
1. JOLTS(求人労働異動調査)による雇用求人数
Investing.comが調査しているアナリストは、JOLTSでは雇用求人数は1140万人程度になり、前月の1155万人からわずかに減少すると予想している。
2. Chewyの決算発表
オンライン・ペット・ショップのChewy(NYSE:CHWY)は、売上高24億ドル、1株当たり10セントの損失を計上すると予想されている。
3. GameStopの決算発表
同社は、今夏にNFT(非代替性トークン)市場を開設し、自らを変革しようとしている。GameStop Corp (NYSE:GME) は、売上13億ドル、1株あたり損失1.22ドルを発表すると予想されている。アナリストたちは、同社の変革計画の詳細について注目している。