[3日 ロイター] - テニスの四大大会、全仏オープンの大会ディレクターを務めるアメリ・モレスモ氏が、女子テニスは男子と比べて魅力に欠けると発言したことについて、謝罪した。
事の発端は、現在行われている全仏の試合日程を巡るモレスモ氏の発言。同大会では開幕翌日の23日から準々決勝まで毎日、午後9時にスタートするナイトセッションを1試合組んでいたが、ナイトセッションの計10試合中9試合が男子の試合だったことで、メジャー大会において女性が不利な立場に置かれているなど懐疑的な声が上がった。これに対し、同氏は男子の試合の方がより「魅力的」とコメントしていた。
モレスモ氏は2日、テニスチャンネルで「私のコメントは全体像や文脈から切り離されて受け止められた。私の発言でとても気を悪くした選手らに謝罪したい」とし、「私を知っている人、コートの中でも外でも私を知っている人は、私のキャリアを通して、私がやってきたことの全てを通して、私が平等な権利と女子テニス、全ての女性のためのビッグファイターであることを知っていると思う」と述べた。
その上で、ナイトセッションは毎日1試合しかなく、その試合のためだけのチケットを持っている観客のことを考えれば、試合時間の長さなどを考慮すると女子の試合を組むのは難しかったと説明。「来年は女子選手にとってより公平になるよう、2試合を組むか、女子の試合とダブルスの試合を入れられればいいかもしれない」と語った。