執筆:Yasin Ebrahim
Investing.com -- ダウは月曜日、中国のコロナ規制の緩和に対する楽観的な見方から、消費関連銘柄を中心に上昇をみせたが、ハイテク銘柄のまちまちの動きが市場全体の大幅な上昇を抑えた。
ダウ工業株30種平均 は16ドル高、Nasdaq は0.4%、S&P 500 は0.3%、それぞれ小幅な上昇となった。
中国のハイテク企業に対する規制緩和の兆しと、米連邦準備制度理事会(FRB)の継続的な金融引き締めが予想される中で、ハイテク株は投資家の方向性の定まらない取引により、まちまちの動きとなった。
Alphabet (NASDAQ:GOOGL) とAmazon (NASDAQ:AMZN)を筆頭に大手ハイテク株は上昇し、後者は月曜日に20対1の株式分割があり約2%上昇した。この分割より、個人投資家にとって同社株の魅力が増すと期待されている。
一方、Apple (NASDAQ:AAPL)は、同社が新しいiPhoneのソフトウェア・アップデートと最新の半導体であるM2を発表した後、1%弱の上昇となった。
この発表に先駆けて、このAR/VR(拡張現実/仮想現実感)技術は、「Apple Glassでメタバースの機会を積極的に狙っているため、Appleのエコシステムを広げる鍵となる」と、Wedbush証券は述べている。
一方、Twitter (NYSE:TWTR)は、イーロン・マスク氏との440億ドルの非公開化にむけた買収を実施する意向を確認した後、いくらか下げ幅を減らした。
同氏は規制当局への提出書類で、Twitterがプラットフォーム上の偽アカウントとユーザーの両方の数に関する情報を提供せず、取引条件に重大な違反があったとして、取引から手を引くと圧力をかけている。
中国株も上昇し、DiDi Global (NYSE:DIDI)が約25%上昇した。中国政府の規制当局が同社への調査を終了したと報じられ、ハイテク企業への取り締まりが終わりに近づいているという楽観論が広がったためだ。
消費関連株はこの日、最も高いパフォーマンスを示し、カジノ株は中国におけるコロナ対策としてのロックダウン措置の緩和に関するニュースを投資家が好感した。
Caesars Entertainment (NASDAQ:CZR)とPenn National (NASDAQ:PENN)は約3%上昇し、Wynn Resorts (NASDAQ:WYNN)は2%以上の上昇となった。
エネルギー関連株は、投資家がOPECとその同盟国による最近の増産コミットメントを注視位ており、原油価格は小幅上昇したが、その後下落した。
他のニュースでは、Spirit Airlines Inc (NYSE:SAVE) は、JetBlue Airways Corp (NASDAQ:JBLU)が格安航空会社に対する買収提案を引き上げたことで7%急騰した。JetBlue航空は、破談料(買収が規制当局によって阻止された場合にSprit航空に支払う金額)を3億5000万ドルに引き上げた、これはSprit航空の1株当たり3.2ドルに相当する。