[16日 ロイター] - 米電気自動車大手テスラは、米国で全モデルの価格を再び引き上げた。世界的なサプライチェーン(供給網)問題の長期化と原材料費の高騰に対応する。16日にサイトで明らかにした。
モデルYの航続距離が長いロングレンジの価格は6万2990ドルから6万5990ドルに引き上げた。米国では一部のロングレンジモデルの納車が最大1カ月遅れている。
アルミニウムなどの原材料価格は急騰している。
クレディ・スイスによると、米国での値上げは一部モデルで今年4回目。「値上げが需要を破壊するとの懸念もある一方、今のところテスラの供給制約は続いている」と述べた。
16日の取引でテスラ株は8.5%下落した。
イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は最近、リセッション(景気後退)のリスクを指摘している。今月初めに約10%の人員削減に言及した際には、経済について「超悪い印象」を持っていると述べた。