[台北 16日 ロイター] - 台湾外交部(外務省)は16日、サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)において台湾のファンが中国出身者として登録される可能性があった問題について、中国の表記を削除して修正した大会主催者に謝意を表明した。
W杯チケット保有者はカタールへの入国ビザを兼ねたファン識別用のカード「Hayya」を申請する必要があるが、当初オンライン申請システムには「台湾」の選択肢がなく、台湾人は中国出身者と記載される可能性があったため、台湾側が反発していた。
その後、「台湾省/中国」のカテゴリーが表示されるようになったが、これにも台湾政府や多くの台湾人が憤りを示し、15日夕方には「台湾」の表記と旗が表示されるようになった。
この対応について、台湾外交部の報道官は記者団に「前向きな進展」と評価し、主催者の迅速な対応に謝意を示した。
主催者側は今回の変更についてコメントしていない。