執筆：Liz Moyer
Investing.com -- 木曜日の株式市場は、FRBのパウエル議長が2日間にわたる議会での経済に関する証言を終え、引けにかけて上昇した。
同議長は議員に対し、FRBはインフレを抑制する決意であり、そのための適切な手段を有していると強調したが、景気後退もあり得ることは認めた。投資家はここ数週間、景気後退を懸念しており、来年のある時期にその可能性が高まると予想するエコノミストが増えている。
しかし、労働市場は依然好調で、先週の新規失業保険申請件数は減少した。FRBは、多くの雇用を奪うことになる不況に陥ることなく、インフレ・バブルを抑え込もうとしている。
バイデン政権の悩みの種である問題の一つに燃料価格の高騰があるが、ガソリンは6月初めに1ガロン5ドルを超えるピークを迎えた後、ガソリン・スタンドでの価格が下がってきている。原油価格は1バレル100ドルに向かって下落しており、バイデン大統領は、消費者のために価格を下げるように努め、ガソリンとディーゼル燃料の連邦税を一時停止することを提案している。
7月と8月の増産に合意したが、来週は、産油国とその同盟国からなるOPEC+が改めて、将来の生産水準について話し合うために会合を開く予定である。
金曜日には、減速の兆しがみえ始めた住宅市場に関するデータとして、新築住宅販売件数が発表される。
金曜日の市場に影響を与えると思われる3点を紹介する。
1. ミシガン大学消費者信頼感指数
次の消費者信頼感指数は、米東部時間午前10時に発表される。アナリストは6月の数値が50.2であり、前回の数値と同水準になると予想している。
2. 新築住宅販売件数
また、米東部時間午前10時には5月の新築住宅販売件数が発表される予定である。アナリストは年率換算で58.8万件と予想、前月よりやや減少している。
3. Carnivalの決算発表
Carnival linesは夏の旅行需要が上向きとなり、業績が回復すると見込まれる。同社（NYSE:CCL）は、売上高27億6000万ドル、1株場たり利益1.18ドルの損失を発表すると予想されているが、アナリストは今後の予約状況と旅行に関する同社の発表に注目している。