[東京 28日 ロイター] - 日産自動車の内田誠社長は28日、横浜市の本社で開いた株主総会で、ロシアでの生産に関して、今年度上期(2022年4─9月期)は停止の継続を決めたと明らかにした。同社広報が総会後に社長発言の内容を説明した。
日産はロシアによるウクライナ侵攻に伴う物流リスクなどを考慮し、ロシアへの完成車輸出や現地工場の稼働をすでに停止している。
内田社長は、今年度に入っても事態が好転する見通しが立っておらず、「今後より深刻化・長期化する恐れもある」と述べ、引き続き状況を注視して従業員などステークホルダーの安全を最優先し、「事業への影響を最小限にする」と語った。
一方、日産系列の自動車部品メーカー、カルソニックカンセイが前身で経営再建中のマレリホールディングスに対しては、内田社長は「直接、再建に関与するわけではないが、重要なパートナーとして連携し、お付き合いしていきたい」と述べた。