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ODK Research Memo(2):機密性の高い大量データ処理に強みを持つIT企業

発行済 2022-07-04 15:02
更新済 2022-07-04 15:15
© Reuters.

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■会社概要

1. 会社概要
ODKソリューションズ (TYO:3839)は,機密性の高い大量のデータ処理に強みを持つIT企業である。
経営理念に「情報サービス事業を通じて顧客の繁栄・社会の発展に貢献する。
」を掲げ、教育関連サービス(教育業務)と金融関連サービス(証券・ほふり業務)を主力に事業展開し、医療関連サービス及びカスタマーサクセス・カスタマーサポート関連サービス(一般業務)を第3の成長ドライバーと位置付け強化している。


本社所在地は大阪市中央区で、事業拠点は東京支店(東京都中央区)、五反田オフィス(東京都品川区)となる。
グループは同社及び連結子会社の(株)エフプラス(2009年7月子会社化)、(株)ポトス(2021年8月設立)、ECS(2021年9月子会社化)で構成されている。
エフプラスはスマートフォン・タブレット端末向けアプリケーション開発や金融関連システムソリューション等を、ECSは広島地区を中心にシステム開発・保守管理等を展開している。
また、ポトスは2022年7月に、同社のカスタマーサクセスオートメーションツール『pottos(R)(ポトス)』事業を承継した。


連結ベースの2022年3月期末時点の総資産は8,030百万円、純資産は5,735百万円、資本金は637百万円、自己資本比率は71.4%、発行済株式数は8,200,000株(自己株式2,712株含む)、連結の従業員数は195人である。


2. 沿革
1963年4月に大阪証券金融(現 日本証券金融 (TYO:8511))と大阪証券代行(現 (株)だいこう証券ビジネス)のシステム開発・運用を行うために、これら2社の出資により大阪電子計算株式会社として設立された。
1964年9月には、制度金融取引を担ってきた実績や関西圏で数少ない大型汎用機を保有していたことなどから大学入試業務を受託し、1965年4月に証券業務を受託したことで現在の事業基盤が整った。
2006年9月に商号を株式会社ODKソリューションズに変更した。


その後は、事業基盤強化や新規領域への展開に向けてM&A・アライアンス戦略を積極化している。
2009年7月にはエフプラスを子会社化、2011年4月には日本システム技術 (TYO:4323)と協業したことに続き、2013年6月には学研ホールディングス (TYO:9470)と業務・資本提携し、筆頭株主が大阪証券金融から学研ホールディングスへ移行した。
また、2015年9月には金融分野でSBIビジネス・ソリューションズ(株)※(SBIホールディングス (TYO:8473)のグループ企業。
以下、SBI-BS)と協業した。
2016年8月にはファルコホールディングス (TYO:4671)と業務・資本提携して医療分野に進出し、2016年9月にはロボティクスや人工知能(AI)といった先進的技術を持つ(株)リアルグローブと業務・資本提携した。
さらに、2021年9月にはECSを子会社化、2022年5月にはベクトル (TYO:6058)と業務提携、2022年7月にはクシム (TYO:2345)から人材育成サポート事業を譲受した。


※協業発表時点ではSBIトレードウィンテック(株)。



株式関係では、2007年3月に大阪証券取引所ヘラクレス(後の東京証券取引所(以下、東証)JASDAQ)に株式上場し、2020年3月に東証市場第2部に市場変更、2020年12月に同市場第1部に指定された。
なお、2022年4月の同市場区分再編に伴い、プライム市場へ移行した。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)


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