[ロンドン 4日 ロイター] - 自動車レースF1のジョージ・ラッセル(英国、メルセデス)は、今季第10戦の英国グランプリ(GP)決勝で発生した大クラッシュを教訓にすべきと述べた。
3日に行われた決勝では1周目に周冠宇(中国、アルファロメオ)の車がひっくり返った状態でコース上を滑った後、タイヤの壁を飛び越え、フェンスとバリアの間に横向きで挟まってしまった。F1参戦1年目の周は、頭部を守る安全装置「Halo(ヘイロー)」によって命が助かったと話した。
このクラッシュで自身もリタイアすることになったラッセルは報道陣に「あれはひどかった。彼はあのように挟まってしまった状態ではどうすることもできなかった」とコメント。
グランプリ・ドライバー協会(GPDA)のディレクターでもあるラッセルは「車があのような狭いスペースに挟まってしまわない方法を考えないといけない」とし、「このことを教訓にするべき」と問題提起した。
今回フェンスの間に挟まった状態で車に火災が発生していた場合、ドライバーは脱出できなかった可能性が高い。