[ロンドン/ドバイ 18日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は19日、イランを訪問し、最高指導者ハメネイ師やライシ大統領と会談する。ウクライナ侵攻開始以降、旧ソ連外への初の外遊先にイランを選んだことで、ロシア・イラン関係の構築を目指すという明確なメッセージを西側諸国に示すことになる。
ロシアのウシャコフ大統領補佐官は「ハメネイ師とのコネクションは非常に重要」と強調。「2国間および国際的な課題における極めて重要な問題を巡り信頼ある対話が展開されてきた」とし、「大半の問題において、われわれの立場は非常に近い、もしくは一致している」と語った。
ロシアのペスコフ大統領報道官は、ロシアとイランが長期間、西側諸国から制裁の対象となってきたとし、それは主権を守るための代償という認識を示した。
イランにとっては、ロシアとの関係構築は米国の影響力や、アラブ諸国およびイスラエルとのバランスを取るための方策となる。バイデン米大統領は先週、イスラエルやサウジアラビアを歴訪した。
また、プーチン大統領による訪問は、トルコのエルドアン大統領のイラン訪問の日程と重なる。両首脳はテヘランでウクライナに滞留する穀物の輸出再開やシリア情勢を巡り協議する見通し。 「
トルコ政府高官は、ロシア・トルコの首脳会談では「穀物やシリア、ウクライナに焦点が当てられる」とした上で、「穀物輸出に関する問題の解決を目指すだろう」と述べた。