(内容を追加しました) [ニューヨーク 3日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 18203.37(‐85.26) 前営業日終値 18288.63(+155.93)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4979.90(‐28.20) 前営業日終値 5008.10(+44.57)
S&P総合500種 .SPX 終値 2107.78(‐9.61) 前営業日終値 2117.39(+12.89)
3日の米国株式市場は、ハイテク株に売りが出たことが重しとなり、反落して終了し た。 ダウ工業株30種 .DJI は85.26ドル(0.47%)安の1万8203.37ド ル。 ナスダック総合指数 .IXIC は28.20ポイント(0.56%)安の4979.9 0。 S&P総合500種 .SPX は9.61ポイント(0.45%)安の2107.78。
イスラエルのネタニヤフ首相が米議会演説でオバマ大統領が進めるイランとの核協議 を批判し、市場であらためて中東の地政学リスクが意識されたことや、2月の米自動車販 売が総じて伸び悩んだことも響いた。 自動車ではフィアット・クライスラーが3.3%、フォード・モーター F.N は2. 4%値下がりした。 ハイテク銘柄はナスダック総合指数が5000の大台に乗せた後、利益確定売りが広 がって、マイクロソフト MSFT.O が1.4%安、シスコシステムズ CSCO.O が2.2%安 などとなった。 また半導体の下げもきつく、マイクロン・テクノロジー MU.O は5.1%、アプライ ド・マテリアルズ AMAT.O は4.5%下落した。 ジェネリック医薬品のマイラン MYL.O は4.2%下落。同社は先週、アボット・ラ ボラトリーズ ABT.N の米国外の一部事業買収手続きを終えたばかりだが、今後さらに買 収を手掛けていく意向を示唆した。 ゴールドマン・サックスが投資判断を引き下げたバイオ医薬品のマンカインド
S&P500総合500種の10セクターでみるとハイテク .SPLRCT は0.8%下 落。値上がりしたのは公益 .SPLRCU とエネルギー .SPNY だけだった。
チェース・インベストメント・カウンセルのポートフォリオマネジャー、ブライアン ・ラゾリシャク氏は、足元の株価動向について「やや急速に値上がりし過ぎたので、少し ばかりの揺り戻しは当然だった。今の楽観ムードと買われ過ぎの度合いを考えると、最低 でも数日間の調整があっても何ら不思議ではない」と述べた。
BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合算出来高は約63 億株で、過去5営業日平均の65億株を下回った。 騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ1810で上げ1249(比率は1.4 5対1)、ナスダックは下げ1784で上げ948(1.88対1)だった。