[ロンドン 10日 ロイター] - 中国の張漢暉・駐ロシア大使は、米国がウクライナ危機の「主要な扇動者」で、北大西洋条約機構(NATO)拡大などによってロシアを窮地に追いやっていると非難した。タス通信とのインタビューで語った。
張氏は「米政府はウクライナ危機を引き起こした張本人として、ロシアに前例のない包括的な制裁を課し、ウクライナに武器・軍事機器を供給し続けている」と指摘。「長引く戦争と制裁というこん棒でロシアを疲弊させ、粉砕することが米国の最終的な目的だ」と述べた。
中ロ関係については、「最高の相互信頼や交流、戦略的重要性を特徴とする最良の時期」に入ったと述べた。
また、ペロシ米下院議長の台湾訪問を非難した上で、米国がウクライナと台湾で同じ戦術を適用し、「冷戦のメンタリティーを復活させ、中国とロシアを封じ込め、大国の対立を誘発しようとしている」という認識を示した。