[ベルリン 11日 ロイター] - 欧州5位の保険会社チューリッヒが11日発表した上期決算は、営業利益が25%増加して33億9000万ドルとなり予想を上回った。損害保険事業と生命保険事業がいずれも好調だった。
同社がまとめた営業利益のコンセンサス予想は32億8000万ドルだった。
保険各社は、ウクライナ戦争を受けた市場下落で運用が低迷しているが、保険料の上昇が商業保険部門を支えている。
損害保険部門の収益力を示すコンバインド・レシオは91.9%で過去最低。レシオは低いほど収益力があることを示す。保険料の上昇と自然災害等の保険金支払いが低水準だったことが寄与した。
チューリッヒは全ての目標の達成に向けて進捗していると述べた。
また18億スイスフラン(19億1000万ドル)の自社株買い計画を発表した。これはドイツの生命保険事業売却で予想される収益希薄化を相殺することが目的で数カ月内に開始する予定。