[ワシントン 12日 ロイター] - 米連邦航空局(FAA)は12日、米デルタ航空が求めていた空港発着枠の最低順守義務の一時的免除を認めると発表した。対象空港はニューヨークのラガーディア空港とケネディ国際空港、ワシントンのレーガン・ナショナル空港。欠航便での顧客への返金か、デルタその他の航空便への予約振り替えを条件とした。免除期間は9月5日まで。
デルタはニューヨークの空港工事や、操縦士や客室乗務員の病欠増加、悪天候や管制業務の遅延を理由とし、最低義務免除を求めていた。航空会社は混雑している空港で発着枠の少なくとも80%をある時間帯に使用しないと、枠を失い得る規定がある。
FAAは「免除を認めることで、デルタが運航スケジュールを組み直し、人員の配置もできるようになり、運航の信頼性向上と旅行者にとっての混乱最小化が実現できる」と表明。デルタは「FAAの承認によって状況改善とサービスの信頼性向上を続けられる」とコメントした。
デルタは既に国内便などの8月までの計画減便を発表している。