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丸運---1Q増収、海外物流でのEV関連貨物の取扱が増加

発行済 2022-08-16 10:51
更新済 2022-08-16 11:00
丸運 (TYO:9067)は10日、2023年3月期第1四半期(22年4月-6月)連結決算を発表した。
営業収益が前年同期比0.1%増の114.15億円、営業損失が0.55億円(前年同期は1.11億円の利益)、経常損失が0.00億円(同1.54億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が0.05億円(同1.13億円の利益)となった。


貨物輸送の営業収益は前年同期比2.9%減の59.34億円、経常損益は同1.88億円減の0.13億円の損失となった。
半導体不足を主因とした電気・自動車等の国内基幹産業の減産に伴い、アルミ及び銅等の素材物流が大幅に減少したことから減収となった。
運賃改定を行ったことによる増益はあったが、基幹システム導入などの経費の負担が損益を大きく押し下げる要因となった。


エネルギー輸送の営業収益は前年同期並みの34.78億円、経常損益は基幹システム導入などの経費が増加したことから同0.30億円減の1.07億円の損失となった。
石油部門においては、構造的な石油製品の内需減少に加えて、ウクライナ情勢を反映した原油価格高騰の影響等により、輸送数量は前年同期比2.0%減少となった。
潤滑油・化成品部門においては、製品供給不足の影響等により、輸送数量は前年同期比3.8%減少となった。
しかし、配送距離増等による運賃単価の上昇が営業収益増に影響した。


海外物流の営業収益は同18.0%増の15.54億円、経常利益は前年同期とほぼ同額の0.21億円となった。
今期からのベトナム現地法人連結や中国の製造業の全体的な回復基調と高級EV関連のアルミ製品取扱数量の増加による取引の拡大はあったが、国際的な半導体不足や中国上海のロックダウンの影響による自社稼働減が利益増抑制要因となった。


テクノサポートの営業収益は同9.7%減の4.40億円、経常利益は同0.30億円増の0.44億円となった。
油槽所関連では業務受託の一部終了に伴い減収、製油所関連では前期に受注した定期修理工事の反動で減収となったが、関係会社での退職金制度変更に伴う引当金の戻しが発生したことから、全体としては減収増益となった。


2023年3月期通期の連結業績予想については、営業収益が前期比1.7%増の475.00億円、営業利益が同54.9%減の3.00億円、経常利益が同48.3%減の4.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同37.6%減の2.90億円とする期初計画を据え置いている。



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