[アムステルダム 16日 ロイター] - オランダの医療機器大手フィリップスは16日、フランス・ファン・ホーテン最高経営責任者(CEO)が退任すると発表した。
同社は睡眠治療関連機器のリコールを受けて株価が1年で50%下落している。
退任は10月15日付。3期目の任期は来年4月まで残っていた。後任はコネクテッドケア部門を統括するロイ・ヤコブス氏。
同社は声明で「3期目の任期終了が視野に入り、トップを交代する適切な時期が来たとの認識で監査役会と現CEOが一致した」と表明。
ファン・ホーテン氏は記者団に「結果に満足している。私の築いた土台を活用してくれると確信して社内の後継者に引き継げるのは素晴らしい」と述べた。
約12年間CEOを務めた同氏は、照明部門と家電部門を切り離し、巨大な複合企業だったフィリップスをヘルスケアに特化した企業へと変貌させた。
監査役会のフェイケ・シーベスマ会長は、後任のヤコブス氏について、社内の問題を解決できる適切な人物だとし、幅広い国際経験があり、リコール後の生産強化を主導したと述べた。