[ニューヨーク 17日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が公表した7月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、FRBが9月の利上げ時に想定されていたほど積極的にならないとの見方が広がり、指数は不安定な動きとなった。
午後にFOMC議事要旨が発表されると主要株価指数は下げ幅を縮小し、ダウ株価指数は一時プラスに転じた。
米小売り大手ターゲットが発表した軟調な決算がほぼ終日相場を圧迫した。アマゾン・ドット・コムなどのグロース株も売られた。アマゾンは1.9%安で取引を終えた。
FOMC議事要旨では、政策当局者がインフレ抑制に向け、必要な水準まで金利を引き上げる姿勢であることも示された。
スパルタン・キャピタル・セキュリティーズ(ニューヨーク)のチーフエコノミスト、ピーター・カーディロ氏は、FRBはタカ派的であり続けたが、9月の利上げは0.75%ではなく0.5%になる可能性も出てきた、と指摘した。
ターゲットは2.7%安。この日発表した第2・四半期決算は予想を超える90%の減益となったほか、既存店売上高の伸びも予想に届かなかった。衣料品や家庭用品などの大幅値下げを行ったものの、インフレが高進する中で消費者を引きつけることはできなかった。
S&P500小売指数は1.2%下落した。
前日は、同業のウォルマートやホーム・デポが好調な決算や見通しを発表していた。
米ホームセンター大手ロウズは0.6%高。四半期決算は利益が予想を上回った。
この日発表された7月の小売売上高は、前月から横ばいだった。ガソリン価格の上昇が一服したことで、ガソリンスタンドの売上高が減少した。
米取引所の合算出来高は107億6000万株。直近20営業日の平均は109億2000万株だった。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を4.04対1の比率で上回った。ナスダックは3.04対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33980.32 -171.69 -0.50 34029.55 34161.01 33828.41
前営業日終値 34152.01
ナスダック総合 12938.12 -164.43 -1.25 12968.63 13053.51 12863.01
前営業日終値 13102.55
S&P総合500種 4274.04 -31.16 -0.72 4280.40 4302.18 4253.08
前営業日終値 4305.20
ダウ輸送株20種 14915.48 -294.48 -1.94
ダウ公共株15種 1053.86 0.00 0.00
フィラデルフィア半導体 2970.12 -75.53 -2.48
VIX指数 19.90 +0.21 +1.07
S&P一般消費財 1346.02 -15.26 -1.12
S&P素材 505.27 -7.16 -1.40
S&P工業 842.34 -6.59 -0.78
S&P主要消費財 799.49 -1.87 -0.23
S&P金融 591.27 -3.13 -0.53
S&P不動産 284.29 -0.84 -0.29
S&Pエネルギー 588.58 +4.71 +0.81
S&Pヘルスケア 1549.82 -9.82 -0.63
S&P通信サービス 200.59 -3.78 -1.85
S&P情報技術 2624.87 -18.62 -0.70
S&P公益事業 392.25 -0.59 -0.15
NYSE出来高 8.16億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 29005 - 185 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 29000 - 190 大阪比
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