[ソフィア 22日 ロイター] - ブルガリアのフリストフ暫定エネルギー相は記者団に対し、ロシア国営天然ガス独占企業ガスプロムとガス供給再開について協議することは「必然的だ」と述べた。
フリストフ氏は、交渉開始時期は明らかにしなかったが、より安価なガスを確保するためには交渉が必要だと説明。「各企業と労働組合の要求を踏まえ、ガスプロムと供給契約更新について協議することは必然だ」と述べた。
ブルガリアは4月まで、必要なガスの90%以上をロシア産で賄っていた。だが前政権はガスプロムに対してルーブルでの支払いを拒み、ガス供給は4月から停止されている。
ブルガリアとガスプロムのガス供給長期契約は今年年末に期限を迎える。
フリストフ氏は容易で迅速な交渉は期待していないと述べ、「ガスプロムとの状況は全く楽観的なものではない。現状では彼らに頼らなければならない。交渉は非常に難しいものになるだろう」と付け加えた。
ブルガリアでは暫定政権が2日に発足して以降、政府がロシア産ガス供給を再開し、同国の経済影響力が再び高まることが懸念され、数百人規模の国民が抗議を行っている。
駐ブルガリアのロシア大使は21日、ブルガリアに政治的意思があれば、ガス供給を再開できると述べ、ルーブルで支払われるべきだと繰り返した。 フリストフ氏は、ブルガリア政府は今週からアゼルバイジャン政府やトルコ企業と、ガス供給拡大に向け協議を開始する予定だと明らかにした。