[ブリュッセル 24日 ロイター] - 欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は24日、29━30日にプラハで開かれるEU国防相会議で、ウクライナ軍に軍事訓練を提供する選択肢を巡り討議すると明らかにした。
ロシアのウクライナ侵攻からちょうど6カ月を迎えるこの日、ボレル氏は「EUとして、ウクライナへの支援およびロシアに負わせる戦争の代償を増大させるという意味で、他に何ができるか考える必要がある」とし、「ロシア人向けビザ発給やEUによるウクライナ軍への訓練ミッションの可能性などについて協議する」と述べた。
ボレル氏は22日にも、ウクライナではなく近隣諸国を拠点とするEUによる軍事訓練プログラム構想に言及していた。
ボレル氏は、ウクライナ軍がすでにポーランドやチェコ、英国、フランスで供与された武器の訓練を含む軍事訓練を受けているとし、「戦争が長引く中、物資供給だけでなく、軍の訓練や組織を支援する取り組みが必要となるのは妥当だ」と述べた。