[21日 ロイター] - 英フィナンシャル・タイムズ紙(FT)は、イングランド銀行前総裁のマーク・カーニー氏が提唱して発足した気候変動問題に取り組む金融機関の連合「グラスゴー金融同盟」(GFANZ)について、一部の大手行が法的リスクを理由に脱退を示唆していると報じた。
脱退を検討しているのはモルガン・スタンレー、JPモルガン、バンク・オブ・アメリカ、サンタンデールなど。厳格な脱炭素化目標を巡って訴訟リスクがあると懸念しているという。複数の関係者の話として報じた。
同紙によると、一部の加盟金融機関が最近「気候基準の厳格化で不意打ちを食らったと感じており、参加の法的リスクを懸念している」。
また、金融機関に課せられた要求について、政府の気候変動対策の十分な裏付けがないとの不満や、中国・ロシア・インドなどからの参加が少ないとの不満も出ているという。