[ニューヨーク 日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが急伸し20年ぶりの高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)がこの日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.75%ポイント引き上げたほか、新たな金利見通しで一段の大幅利上げを示唆したことを受けた。
ドル指数は一時111.63と20年ぶり高値を更新。その後は1.1%高の111.42で推移した。
反面、ドル指数の最大構成通貨であるユーロは20年ぶり安値となる0.9810ドルに下落。その後は1.3%安の0.9837ドルで取引されている。
ドル/円は0.5%高の144.41円と、他通貨に比べ小幅な上げにとどまった。トレーダーらは、日本が円安阻止に向け介入を実施するという警戒感からドル/円の上昇に慎重だった。
FRBの新たな金利・経済見通しでは、高インフレの抑制に向けて政策金利を年末までに4.40%に引き上げ、23年には4.60%でピークに達するとの見方が示された。