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【どうみるこの相場】NYダウ3万ドル割れ、3度連続0.75%の利上げ厳しいが原油相場はロシア侵攻前まで戻るなどインフレ鈍化の芽、目先一段安なら逆張り買いも

発行済 2022-09-26 09:10
更新済 2022-09-26 09:35
© Reuters.  【どうみるこの相場】NYダウ3万ドル割れ、3度連続0.75%の利上げ厳しいが原油相場はロシア侵攻前まで戻るなどインフレ鈍化の芽、目先一段安なら逆張り買いも

■米国ではガソリン先物5%安、小麦3%安、物価沈静化の兆しか

 米国9月23日・前週末のNY株式はダウが486.27ドル安(2万9590.41ドル)となり、主な株価指数も大幅に下げて4日続落となった。ダウは今年6月17日以来、約3ヵ月ぶりに3万ドルを割り込んだ。21日発表の米利上げが3度続けて0.75%幅の引き上げとあって、さすがに厳しい展開となった。

 ただ、この大幅利上げを受け、米国の商品先物市場では、原油相場が80ドル/バレルを割り、ロシア侵攻前の水準まで戻った。景気後退懸念が強まり原油消費が減るとの見方が下げの主因とされている。また、ガソリンの先物は5.3%安となり、米国で体感的な物価高を強く感じる消費材とされるガソリン価格が大幅安。ダウ平均の486.27ドル安は1.7%安なので、下げっぷりがどのようなものだったかは、およそ想像がつく。小麦は3.3%安、大豆は2.1%安となった。

■米金融当局の姿勢変化に期待、景気も意識なら株価反発要因

 このように、前週末の米国では、株式よりも商品市場の下げが目立った。インフレ進行・物価上昇とは真逆の展開である。米国金融政策当局の相次ぐ金利引き上げは、その目的が物価上昇・インフレ進行を抑えることにあることを考えると、直近連続0.75%×3回の利上げによって、その効果が出始めてきたような展開になった。物価上昇やインフレ進行にかかわるデータに変化が出てくれば、金利を引き上げる必要性は薄れてくる。金融政策当局の目的・軸足はインフレ抑制から景気回復へと移ることが予想できる。

 こうした意味で、当面は、ダウ平均やNASDAQ指数の動向とともに、原油先物などの商品市況にも目を配らせておきたいといえる。商品市況が今後も軟弱な相場を続けるとすれば、米金融政策当局の姿勢は景気回復をも意識するスタイルに変化する可能性があり、株式市場でも、遠くない時点で次回の利上げ幅縮小の観測などが取り沙汰されてくる可能性がある。

 米国の次回の金融政策会合(FOMC)は11月1、2日の予定。その次は12月13、14日の予定とされている。

■一喜一憂の相場予想だが超目先なら日経平均連動投信で腕試しも

 もし、次回の利上げ幅について縮小の観測などが浮上してくれば、株式市場にとっては急回復に転じる好材料になる。利上げ幅などについては、少なくとも11月初の米金融政策会合に向けて見方が分かれるとみられ、株式市場も一喜一憂が続くと思われるが、株式市場は9月21日の利上げにかけても、「一憂」で急落し「一喜」で急反発することを繰り返してきた。水モノと言われればそれまでだが、一喜一憂での高下が続くとすれば、超目先の投資スタンスとして、週明け(9月26日)の東京株式市場がNYダウの3万ドル割れを受けて大きく下げるようなら逆張りの買いが奏功する余地がありそうだ。全体相場の高下を狙う意味で、日経平均の値動きの2倍の率で高下する「ダブルブル型連動投信」、たとえば日興上場インデックスファンド日経レバレッジ<1358>、ダイワ日経平均レバレッジ<1365>、楽天225ダブルブル<1458>、野村NF日経平均レバレッジ<1570>、シンプレックス日経平均ブル2倍<1579>、などは1株から投資可能。1万円台、2万円台で投資できるため、余裕資金で相場「勘」を試すのに好適といえる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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