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【株式市場特集】今期2Q業績上方修正も通期業績は期初予想据え置きとした銘柄に注目

発行済 2022-09-26 13:31
更新済 2022-09-26 13:35
© Reuters.  【株式市場特集】今期2Q業績上方修正も通期業績は期初予想据え置きとした銘柄に注目

 今週の当特集で注目するのは、7月以降の上方修正で、今期2Q業績を上方修正したものの、通期業績は期初予想の据え置きとした銘柄である。その大多数は、下期後半の為替相場や原材料価格の動向が不透明として慎重に見込んだための通期業績の期初予想の据え置きであり、そこから2カ月を経過して見通しも立って通期業績を再び上方修正する余裕がより残っているとみられるからである。

 その有力候補株の一つに例えばセントラル硝子<4044>(東証プライム)があげられる。同社株は、今年8月1日に今2023年3月期2Q業績を、化成品事業の好調推移から上方修正し、純利益を期初予想の65億円から90億円に引き上げた。次いで今年9月に政策保有株式売却の寄与で150億円に再上方修正したが、期初予想の通期純利益250億円(前期は398億4400万円の赤字)は精査中とした。株価は、2Q業績上方修正で年初来高値3655円に急伸し、3連休前には旧村上フアンド保有株の株式公開買付(買付価格3500円)が響いて突っ込んだ3235円安値から150円高と持ち直しており、通期予想純利益に対する2Q純利益の進捗率60%からも11月1日予定の2Q発表時の通期業績動向が注目されることになる。

 この2Q上方修正銘柄には、いくつかの割安クラスター(群れ)がある。セ硝子と並ぶ化学株、専門商社株、ハイテク株などである。さらに2Q業績の上方修正とともに配当を増配した銘柄、さらに超割安水準に放置されたままの小型株なども控える。2Q決算発表予定日をウオッチしつつ、先取り対応も一法となりそうだ。

■化学株では利益進捗率85%の日曹達を筆頭にPERも1ケタ台評価

 クラスターの第1は、セ硝子と同業の化学株である。コード番号順にあげると住友化学<4005>(東証プライム)、クレハ<4023>(東証プライム)、石原産業<4028>(東証プライム)、日本曹達<4041>(東証プライム)、関東電化工業<4047>(東証プライム)、戸田工業<4100>(東証プライム)と続く。上方修正された2Q純利益の期初予想に対する利益進捗率は、石原産業が20%超にとどまるが、日本曹達の85.4%をトップに大半が60%超と目安の50%をオーバーしている。PERも5倍台から10倍台と市場平均を大きく下回る。

 第2のクラスターの専門商社株では、電子部品商社の伯東<7433>(東証プライム)の通期予想純利益に対する2Q業績の利益進捗率は92%に達し、三信電気<8150>(東証プライム)も79%と高進捗し、鉄鋼商社の神鋼商事<8075>(東証プライム)、化学商社のソーダニッカ<8158>(東証プライム)の利益進捗率も目安の50%を上回っている。PERは割安トップの神鋼商事が5倍台、第4位のソーダニッカが10倍台となお上値余地を示唆している。

■通期業績未定変更のハイテク株に加え増配を同時発表の小型株にも見直し余地

 第3のクラスターのハイテク株では、2Q業績の上方修正とともに期初予想の通期業績予想をいったん取り上げ未定と変更する銘柄が目立つ。ホシデン<6804>(東証プライム)、日本航空電子工業<6807>(東証プライム)、山一電機<6941>(東証プライム)が該当し、それだけに2Q決算発表時の注目度がアップする。テクノフレックス<3449>(東証スタンダード)の利益進捗率は85%超に達し、SCREENホールディングス<7735>(東証プライム)の対通期予想業績進捗率は52%、AKIBAホールディングス<6840>(東証スタンダード)も同じく42%超に過ぎないが、3銘柄ともPERは7倍台から9倍台と割安である。

 小型株では、まず2Q業績の上方修正とともに今期配当を増配した割安株が要マークとなる。発表の時系列的にあげると前記のテクノフレックスに続きCDS<2169>(東証スタンダード)、川西倉庫<9322>(東証スタンダード)、尾池産業<7481>(東証スタンダード)、電算<3640>(東証スタンダード)、クロスキャット<2307>(東証プライム)となる。また低PERの小型株では、PER3倍台の油研工業<6393>(東証スタンダード)を筆頭にメタルアート<5644>(東証スタンダード)、和田興産<8931>(東証スタンダード)、アグレ都市デザイン<3467>(東証プライム)、大同特殊鋼<5471>(東証プライム)がベストファイブに浮上する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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