[コペンハーゲン/ストックホルム 27日 ロイター] - デンマークのフレデリクセン首相とスウェーデンのアンデション首相はは27日、ロシアと欧州を結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」と「ノルドストリーム2」で発見されたガス漏れについて、意図的な行為によるものとの認識を示した。
フレデリクセン首相は事故ではないという当局の判断を明らかにした上で、意図的な破壊工作の「背後にいる存在を示す情報はまだない」とし、当局はデンマークに対する直接的な軍事上の脅威とは見みなしていないという考えも示した。
ヨルゲンセン気候・エネルギー相によると、パイプラインには大きな穴が開いており、穴のサイズは事故が原因のようには見えず、当局は爆発による損傷と判断しているという。
アンデション首相は、NATO(北大西洋条約機構)やデンマーク、ドイツなどの近隣諸国と緊密に連絡を取り合っていると述べた。
その上で、デンマークからの情報に基づき、「意図的な行為だと結論付けた。おそらく破壊工作だろう」と述べた。
スウェーデンはこれより先、破壊工作の可能性について予備調査を開始している。