[ロンドン 3日 ロイター] - ロシアのガスプロムは3日、ロシア産天然ガスを欧州に送る海底パイプライン「ノルドストリーム」について、損傷した3本のパイプラインからのガスの流出が止まったと発表した。残り1本でガス輸送を再開することができるとした。
声明は、3本のパイプラインの圧力が安定化し、現在、環境リスクの低減に取り組んでいると説明。
ノルドストリーム1は2本とも、破損が原因とみられる圧力の急低下が起こっている。ノルドストリーム2の「A」ラインも同様な状況だが「B」ラインは輸送可能だとしている。
最近完成したノルドストリーム2は、ロシアがウクライナ侵攻を準備している兆候を受けドイツが承認手続きを凍結したため、本格運転は始まっていない。
ガスプロムは「ノルドストリーム2のBラインでの輸送開始が決定されれば、当局の設備等の点検を経てパイプラインにガスを送り込むことになる」と説明した。