[ワシントン 3日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングが小型機「737MAX10」について、来年夏までに米連邦航空局(FAA)から型式認証を取得できると見込んでいないことが、FAAが3日に送った議員宛ての書簡で明らかになった。
ボーイングは12月までに同機と「737MAX7」の型式認証を得られなければ、操縦席に警告システムを搭載する新たな規制を満たす必要が生じ、就航が大幅に後ずれする可能性がある。
事情に詳しい関係筋2人によると、FAAのノレン長官代理は上院商業委員会の共和党トップ、ロジャー・ウィッカー議員宛ての書簡で「737─10に関するボーイングの現在の事業計画スケジュールは、型式認証取得が23年夏以降になるとしている」と述べた。
ボーイングはデルタ航空などから大量受注を得たばかりだが、納入がいつになるかについて不透明感が高まった。
ウィッカー氏は先週、ボーイングの「737MAX10」と「737MAX7」の型式認証取得期限を2024年9月まで延長することを提案、この案を年次国防予算案に盛り込むことを望んでいる。ただ、議会で承認されるかどうかは不明。
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