[東京 7日 ロイター] - みずほフィナンシャルグループは7日、連結子会社のみずほ証券が楽天グループ傘下の楽天証券に19.99%を出資すると発表した。オンラインによる証券投資が若年層の投資の入り口になっており、メガバンクは、顧客層拡大のために取り込みを図っている。
みずほ証券は楽天証券ホールディングスが保有する楽天証券株を800億円で取得し、持ち分法適用会社とする。株式取得は11月1日を予定している。
みずほ証券と楽天証券HDは戦略的提携を結び、あらゆる個人の顧客のニーズに応える、本格的なハイブリッド型の総合資産コンサルティングサービスを共同で実現したいとしている。みずほ証券は楽天経済圏の顧客基盤を活用できる一方、楽天証券はみずほFGの商品力や総合的な資産コンサルティング力が活かせるとみている。
楽天証券は1999年に設立されたインターネット専業の証券会社で、総合口座数は6月末に800万口座を突破。20代以下が38%、30代が25.9%と利用者の年齢層は若く、投資未経験者が多く利用している。
一方、みずほ証券は、全国に226の店舗を持ち、主に対面での営業が中心になっている。
三井住友フィナンシャルグループは6月、SBIHDが実施する第三者割当増資を引き受け、796億円・9.91%出資すると発表している。