[ジャカルタ 14日 ロイター] - インドネシアのマフッド調整相は14日、東ジャワ州でプロサッカーリーグの試合後に暴動が起きて131人が死亡した問題で、調査の結果、事故が起きたのは警察が使用した催涙ガスが主な原因だったと発表した。
政府関係者やサッカー、警備の専門家を含めた調査チームが10月1日に発生した同件の原因を調査。マフッド調整相は、現在も独立したチームが使用されたガスの毒性に関して調査中とした上で、どのような結果が出ようとも「主に催涙ガスが原因で大量の死者が出たという結論は確実だ」と述べた。
また、ファンの制御のために催涙ガスを使用することは国際サッカー連盟(FIFA)によって禁止されているが、調査の結果、この試合の警備にあたった警察官らはこの規則を知らなかったことが分かった。警察側は「過剰な」手段をとったと認めつつも、収容人数の多いスタジアムにも関わらずドアが狭かったことが混乱を悪化させたと強調している。
調査チームは、インドネシア・サッカー協会(PSSI)が規則を無視したことに過失があったと結論づけ、会長と執行委員会の辞任を要求。さらに、試合の主催者にも過失があったとしている。