[1日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーは1日、新型コロナウイルスワクチンの通年売上高見通しを20億ドル引き上げ340億ドルとした。ブースター(追加)接種向けオミクロン株特化ワクチンへの需要が堅調と説明した。
決算を受け、ファイザーの株価は序盤の取引で約3.5%上昇した。
第3・四半期の新型コロナワクチンの売上高は44億ドルと、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の26億ドルを上回った。
一方、新型コロナ経口治療薬「パクスロビド」の売上高は75億1000万ドルで、市場予想の76億6000万ドルを下回った。それでもなお、パクスロビドの通年売上高見通しは220億ドルに据え置いた。
第3・四半期の1株当たり利益は1.78ドルで、市場予想の1.39ドルを上回った。
また、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)ワクチンの後期試験で、妊婦に接種すると、幼児の重症化予防で効果があることが確認されたと明らかにした。