[28日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラがセダン「モデル3」の改良型の導入に向け、開発を進めていることが分かった。生産コスト削減と、登場から5年を経たモデル3の注目度を高めるのが狙い。4人の情報筋が明らかにした。
情報筋によると、改良型の開発コード名は「ハイランド」。購入者が重視する機能に焦点を当てつつ、モデル3の内装の部品点数を減らして複雑なのを改めるのが狙い。
2人の関係者によると、新型では外観や駆動装置の性能も変える可能性がある。テスラの中国・上海、米カリフォルニア州フリーモントの両工場で生産し、うち上海では2023年第3・四半期に生産を始める予定だ。
フリーモントでの生産開始時期や、コスト削減の規模は分かっていない。
今回の改良は、テスラが自動車開発で重視している生産での複雑さやコスト削減に焦点を当てている。
昨年発売された高級セダン「モデルS」の改良型は、従来のハンドルの代わりに飛行機のような操縦かんを採用。ダッシュボードに備えた17インチの電子表示器を中心とした最小限の内装とし、ボタンや従来の排気口を排除した。
テスラはロイターの書面によるコメント要請に応じていない。