[29日 ロイター] - アドビ・アナリティクスによると、米感謝祭後に展開されるインターネット通販の大規模セール「サイバーマンデー」が実施された28日のオンライン売上高は前年比5.8%増の113億ドルに達し、過去最高を記録した。
サイバーマンデーで最も注目を集めた商品は玩具。この日のオンライン売上高は10月の1日当たり平均と比べて約8倍に増加した。
電子機器の売上高も5倍近く増加した。スポーツ用品や家電、書籍も400%超の伸びを示した。
全米小売業協会(NRF)によると、感謝祭からサイバーマンデーまでの5日間に店舗やオンラインで買い物をした人は前年比9%超の1億9670万人と、NRFの予想である1億6630万人を上回り、過去最高に達した。
カナダの電子商取引大手ショッピファイも29日、ブラックフライデーからサイバーマンデーにかけて同社のプラットフォームを経由した売り上げが世界中で75億ドルを記録したと発表した。
しかし一部の専門家は、これがインフレによる消費者心理の圧迫を緩和する兆しであるとはみていない。保険会社アリアンツ・トレード・ノースアメリカのシニアエコノミスト、ダン・ノース氏は「オンラインショッピングは小売業全体の売上高の15%程度に過ぎない。経済全体の健全性を示す指標としては必ずしも優れていない」と指摘した。