FTXショックの余波が残るなか暗号資産は軟調な値動きが続いている。
これまで暗号資産の売りが強まると、暗号資産投資家はアルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産)をビットコインに替えることによってリスクを回避していた。
もちろん今でもビットコインは暗号資産のなかでは最も流動性が高く、比較的安定した資産であると言えるだろう。
しかし、最近では暗号資産市場における安全資産の立ち位置が変化しつつある。
その筆頭が、法定通貨の価値に連動し、ボラティリティを抑えているステーブルコインである。
新型コロナウイルス以降、大規模な金融緩和とともにステーブルコインは時価総額を大きく伸ばした。
その後、2022年に入り、ビットコインの時価総額が約70%減となるなかでも、ステーブルコインの時価総額はほとんど落ち込まずに約20兆円規模を維持している。
もう1つの安全資産として見られつつあるのが、時価総額ランキング2位のイーサリアムである。
イーサリアムは、ビットコインと同様に金利は付かないものの、ステーキングによってインカムゲインを期待することができる。
これには32ETHさえあれば誰でも参加することができ、その参加者は現在までも増え続けている。
また、ガス代の一部を焼却する仕組みによって、タイミングによっては流通量が減少するデフレ資産となっている。
こうした保有メリットから、ステーブルコインとイーサリアムの暗号資産市場全体に占める時価総額の割合(ドミナンス)は、それぞれ20%近くにまで上昇している。
一方、ビットコインは2021年初めにはドミナンスが約70%を占めていたが、現在にかけてそれが約40%まで低下している。
今年起きたテラショックやFTXショックを受けて暗号資産に対する信用を失い、暗号資産市場から完全撤退した投資家も多いだろう。
かたや、暗号資産市場のなかで上手くリスクを回避し、次の大きな波に備える投資家も存在している。
マネックス証券 マネックス・ユニバーシティ 暗号資産アナリスト 松嶋 真倫
(出所:12/12配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より抜粋)
これまで暗号資産の売りが強まると、暗号資産投資家はアルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産)をビットコインに替えることによってリスクを回避していた。
もちろん今でもビットコインは暗号資産のなかでは最も流動性が高く、比較的安定した資産であると言えるだろう。
しかし、最近では暗号資産市場における安全資産の立ち位置が変化しつつある。
その筆頭が、法定通貨の価値に連動し、ボラティリティを抑えているステーブルコインである。
新型コロナウイルス以降、大規模な金融緩和とともにステーブルコインは時価総額を大きく伸ばした。
その後、2022年に入り、ビットコインの時価総額が約70%減となるなかでも、ステーブルコインの時価総額はほとんど落ち込まずに約20兆円規模を維持している。
もう1つの安全資産として見られつつあるのが、時価総額ランキング2位のイーサリアムである。
イーサリアムは、ビットコインと同様に金利は付かないものの、ステーキングによってインカムゲインを期待することができる。
これには32ETHさえあれば誰でも参加することができ、その参加者は現在までも増え続けている。
また、ガス代の一部を焼却する仕組みによって、タイミングによっては流通量が減少するデフレ資産となっている。
こうした保有メリットから、ステーブルコインとイーサリアムの暗号資産市場全体に占める時価総額の割合(ドミナンス)は、それぞれ20%近くにまで上昇している。
一方、ビットコインは2021年初めにはドミナンスが約70%を占めていたが、現在にかけてそれが約40%まで低下している。
今年起きたテラショックやFTXショックを受けて暗号資産に対する信用を失い、暗号資産市場から完全撤退した投資家も多いだろう。
かたや、暗号資産市場のなかで上手くリスクを回避し、次の大きな波に備える投資家も存在している。
マネックス証券 マネックス・ユニバーシティ 暗号資産アナリスト 松嶋 真倫
(出所:12/12配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より抜粋)