[ハーグ 28日 ロイター] - オランダのASMLは28日、半導体製造装置の対中輸出規制について、複数の政府間で合意に向けた進展があったと明らかにした。規制の実施までには時間がかかるとし、2023年の業績に大きな影響は見込んでいないとした。
ASMLは「先端半導体の技術が対象で、先進的な露光装置も含まれるがそれに限定されないと理解している」、「詳細を詰め、法整備が必要なため時間がかる」とした。半導体製造装置大手のASMLは2019年以降、中国に最新の露光装置を販売することを制限されている。
昨年10月に先端半導体技術の対中輸出規制を導入した米政府は、製造装置に強みを持つオランダや日本に足並みをそろえるよう求めていた。
ブルームバーグによると、日米蘭3カ国は27日、先端半導体製造装置の対中輸出を規制することで合意した。ASMLの声明は報道を受けたもの。半導体製造装置を手掛ける日本のニコンはロイターの取材にコメントを控えた。東京エレクトロンのコメントは得られてない。