[ドバイ/ワシントン 29日 ロイター] - 米高官は29日、イラン中部イスファハンの軍事工場への無人機(ドローン)攻撃にイスラエルが関与しているとみられると匿名を条件にロイターに語った。
イラン国防省によると、28日夜に同工場は複数のドローン攻撃を受け爆発が起きた。「無人機2機が防空トラップで爆発し、もう1機も迎撃され攻撃は成功しなかった。幸いにも死傷者はなく、工場の屋根に軽微な損傷が生じただけだった」という。
損害の規模については独自に確認できていない。
イスラエル軍の報道官はコメントを差し控えた。
米国防総省の報道官はこの攻撃に米軍は関与していないと述べたが、それ以上はコメントしなかった。
イランのアミール・アブドラヒアン外相はイランを不安にさせるための「臆病な」攻撃だと批判した上で、このような攻撃はイランの平和的な核開発を進める決意に影響しないと述べた。
イランは昨年7月、イスラエルのために働くクルド人武装勢力からなる破壊チームの逮捕を発表した。イスファハンの「機密」防衛産業センターの爆破を計画したとしている。
イスラエルはイランが核兵器の開発を目指していると主張し、イラン政府はこれを否定しているが、両国の間で緊張が高まっている。