[シドニー 30日 ロイター] - 太平洋の島国キリバスは30日、地域機構「太平洋諸島フォーラム(PIF)」に復帰する方針を明らかにした。太平洋の島しょ国を巡る米中の戦略的な競争が激化する中、地域の結束を乱すような離脱騒動に終止符が打たれることになった。
マーマウ大統領はフェイスブック上で発表した声明で、今回の決定に関し、20日にキリバスを訪問したPIF議長国フィジーのランブカ首相との会談が「実りが多く前向きで成功裏」に終わったことを受けたものだと指摘。キリバス政府が「今年の再加盟」を正式に表明したと説明した。
キリバスは昨年7月、唐突にPIFからの離脱を表明。地域として米中の競争への対応が重要となる中、ランブカ氏は就任後初の外遊先としてキリバスを訪問した。