[台北 24日 ロイター] - 台湾の中央銀行は24日、台湾ドルを支えるために昨年、外国為替市場への介入で差し引き130億米ドルを売却したことを明らかにした。2021年には、差し引きで91億2000万米ドルを買い入れていた。
中銀は総裁が3月1日に議会で質問に答えるのに先立ち報告書を提出。台湾ドル相場の相対的な安定性を維持することが必要と説明した。
台湾中銀は昨年12月の会合で、政策金利を12.5ベーシスポイント(bp)引き上げ1.75%とした。同時に、インフレが落ち着きつつあるとして、23年の利上げ打ち止めを示唆した。
中銀は今回、今年のインフレ率は2%前後にまで低下するとの見通しを改めて示した。台湾の1月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で3.04%上昇し、伸び率は市場予想の2.69%を上回った。
台湾ドルは昨年、米ドルに対して10%近く下落したが、今年に入ってからは1%程度上昇している。