[19日 ロイター] - 経営破綻した米中堅銀行シリコンバレー銀行(SVB)の親会社に当たる金融持ち株会社SVBファイナンシャルは、SVBが連邦預金保険公社(FDIC)の管理下に置かれたことを受け、財務記録にアクセスできなくなった。ウィリアム・コストゥロス最高再編責任者(CRO)が19日に米破産裁判所に提出した文書で明らかにした。
SVBファイナンシャルはSVB破綻から1週間後となる17日、米連邦破産法11条(民事再生法に相当)の適用を申請した。
同社は破産法申請に含まれないベンチャーキャピタル事業と投資銀行事業について、売却の可能性を含む選択肢を模索している。しかし、SVBの事業を引き継ぐために設置されたブリッジバンク(継承銀行)との協力関係が破綻。コストゥロス氏によると、帳簿や記録などのかなりの部分へのアクセスが遮断されたという。
提出文書は、FDICの管理によりSVBファイナンシャルの主要な流動性供給源と事業インフラのほとんどが取り除かれ、債務不履行につながったことから同社は破産を余儀なくされたとしている。