
[ロンドン 29日 ロイター] - 米上院財政委員会は29日、スイス金融大手のクレディ・スイスが米当局との2014年の司法取引に違反し、米国の富裕層の脱税のほう助を継続し、7億ドルを超える資産を隠ぺいしたとする報告書を公表した。
クレディ・スイスは14年に米国人の脱税を数十年にわたりほう助したと認め、米当局に25億ドルの罰金を支払うことで合意。財政委は2年間にわたり実施したクレディ・スイスに対する調査の結果報告書で、クレディ・スイスと米司法省との14年の合意に対する「主要な違反」が発覚したと指摘した。
違反には米国の1家族が保有する1億ドル近い秘密のオフショア口座を開示しなかったことなどが含まれており、財政委はこうしたことは「継続的、かつ潜在的に犯罪的な陰謀」にあたると指摘。財政委のロン・ワイデン委員長は声明で「貪欲なスイスの銀行と、うたた寝をしている政府の規制当局が今回の調査の中核だ。米国の超富裕層の脱税をほう助する大規模な陰謀が進行している」と述べた。
経営不安が強まっていたクレディ・スイスを巡っては、金融不安の拡大を恐れたスイス当局が主導し、同国の金融大手UBSが30億スイスフランで買収することで合意。UBSは29日、前最高経営責任者(CEO)のセルジオ・エルモッティ氏を次期CEOに指名した。エルモッティ氏は現在はスイス再保険の会長を務めるが、クレディ・スイス買収の合意を受けUBSに復帰する。
財政委はクレディ・スイス買収で合意したUBS、もしくはスイス政府が今後課される可能性のある罰金の責任を負わなくてはならないとし、クレディ・スイスに対する追加的な罰則が必要か調査するよう米国の司法省と内国歳入庁(IRS)に要請。「クレディ・スイスを含むスイスの銀行における超富裕層を巡る脱税行為は氷山の一角にすぎない」とした。
クレディ・スイスは電子メールで送付した声明で、脱税は容認しておらず、米当局に協力してきたと表明。米司法省から今のところコメントは得られていない。
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