[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米ファンドのバリューアクト・キャピタルはセブン&アイ・ホールディングスの株主に宛てた20日付の書簡で、同社の戦略ミスの責任は井阪隆一社長にあると批判し、「新たな社長を見つける時が来た」と指摘した。
来月の株主総会に向け退任を提案している取締役4人に井阪社長が含まれていることが初めて明らかになった。
4.4%の株式を持つバリューアクトは、取締役会が井阪社長の後継者選びをしてこなかったことも批判した。
また、セブン&アイがバリューアクトとの協議を了解を得ないまま録音し、世界各地のプライバシー保護法に違反したと指摘。セブン&アイが3月15日の会合の録音データをメディアに渡したとしている。
セブン&アイは「現在、公開された書簡の内容を精査している」とコメントした。
同社は18日の取締役会で、バリューアクトが提案した4人の取締役選任議案に反対することを決議していた。