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次のターゲットは昨年8月高値29222円辺りが意識されてくる

発行済 2023-05-01 08:35
更新済 2023-05-01 08:45
© Reuters.
*08:35JST 次のターゲットは昨年8月高値29222円辺りが意識されてくる  1日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まるものの、底堅い相場展開が継続しそうだ。
4月28日の米国市場はNYダウが272ドル高だった。
PCEコア価格や雇用コスト指数が根強いインフレを示唆したため、金利高を警戒した売りが先行した。
ただし、4月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)が予想を上回ったほか、4月のミシガン大学消費者態度指数(確定値)も前月から改善するなか、リセッション懸念が後退し、上昇に転じた。
また、地銀のファースト・リパブリック・バンクは再び急落となったが、地銀セクターは全般的に強く、金融システム全体への波及懸念も後退し、買い安心感につながった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の29065円。
円相場は1ドル136円20銭台で推移している。


 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートが見込まれる。
日経225先物はナイトセッションで一時29090円まで買われた。
今週は大型連休の谷間で本日と明日の2営業日となるため商いは膨らまず、買い一巡後は次第にこう着感が強まることになりそうだ。
ただし、前週末の日経平均は400円近い上昇で年初来高値を更新した。
日銀の金融政策決定会合の結果を受けて先物主導でショートカバーが強まった。
日銀会合通過によるショートカバーは一巡したであろうが、日本が休日となる2-3日に米国では連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。
イベント通過後のアク抜けが意識されやすく、売り方にとっては、ヘッジの動きをみせてきそうだ。


 日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から節目の29000円回復が見込まれ、買い一巡後は29000円処での底堅さを見極めることになろう。
目先的な達成感から利益確定に向かいやすいものの、ショートを仕掛けてくる局面においては、押し目狙いのスタンスとなろう。
次のターゲットは昨年8月17日の高値29222円辺りが意識されやすく、これをクリアしてくるようだと、節目の3万円が射程に入ってきそうだ。
また、短期的には過熱感が警戒されやすい面はあろうが、ボリンジャーバンドの+2σが29030円辺りに位置している。
この水準で強弱感は対立しそうだが、明確に上放れるようだと、+3σが位置する29460円辺りが意識されてくるだろう。


 もっとも、市場参加者が限られるなか、積極的な売買は手控えられるため、決算を手掛かりとした日替わり的な物色に向かわせそうだ。
なお、28日の取引終了後に決算を発表したところでは、パスコ (TYO:9232)、日本電設 (TYO:1950)、日ギア (TYO:6356)、三菱電 (TYO:6503)、中村超硬 (TYO:6166)、イトヨーギョ (TYO:5287)、インフォMT (TYO:2492)、ギックス (TYO:9219)、大興電通 (TYO:8023)、コマツ (TYO:6301)、NEC (TYO:6701)などが注目されそうだ。

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