[1日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比) FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6608.59(+87.61) 前営業日終値 6520.98(‐99.50)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 11180.50(+235.53) 前営業日終値 10944.97(‐138.23)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4883.19(+92.99) 前営業日終値 4790.20(‐79.62)
<ロンドン株式市場> FT100種総合株価指数 .FTSE が反発し、87.61ポ イント(1.34%)高の6608.59で取引を終えた。英政府諮問機関がロンドンの ヒースロー空港に第3の滑走路を建設すべきだとする報告書をまとめたことを受け、航空 関連銘柄が買われ相場を押し上げた。 ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)を傘下に持つインターナショナル・エアライ ンズ・グループ(IAG) ICAG.L や格安航空会社(LCC)イージージェット EZJ.L 、旅行会社のTUIグループ TUIT.L は1.6%─3.0%上昇した。原油価格の下落も 追い風となった。 ギリシャのチプラス首相が債権団への書簡で、財政緊縮策に関する改革案を、いくつ かの条件を変えたなら受け入れる方針だと表明したと伝わると、英国や欧州の株式相場は 一段高となった。ただドイツは、5日に予定されている、改革案に対するギリシャの国民 投票の実施前に交渉を再開することを疑問視。チプラス首相が国民に対し改革案を拒否す る票を投じるよう呼び掛けると、株価は上げ幅を縮めた。 この日の相場は上がったものの、依然として4月下旬につけた過去最高値の7122 .74ポイントを約7%下回っている。ギリシャ情勢の不透明感から投資家は慎重姿勢を 保っている。前日には約2%下落し、1月中旬以来の安値をつけている。 中型株では、アウトソーシングのセルコ SRP.L が6.5%上昇した。3月の時点で 今後3年間は増収が見込めないとの見方を示していたが、今年度の利益と売上げ見通しを 維持したことが買い材料となった。
<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。ギリシャが債権団の改革案を条件付きで 受け入れる姿勢を示したとの報道を受け、市場心理が好転した。 FTSEユーロファースト300指数 .FTEU3 は、23.73ポイント(1.57% )高の1533.89で取引を終えた。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は71.98ポイント(2.10%) 高の3496.28だった。 英フィナンシャル・タイムズ紙は、ギリシャのチプラス首相が債権団の改革案を、少 し変更を加えた上で受け入れるとの書簡を欧州委員会と国際通貨基金(IMF)、欧州中 央銀行(ECB)宛に送ったと報じた。 ただ、ギリシャをめぐる情勢は依然として不透明だ。ドイツは、ギリシャで5日に行 われる財政緊縮策を受け入れるかどうかを問う国民投票が実施されるまで新たな交渉はで きないと主張。ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のダイセルブルーム議長は、チプ ラス首相が債権団の対応を「脅し」と公に述べたことを受け「(事態が進展する)可能性 はほとんどない」と述べた。 STOXX欧州600自動車・部品株 .SXAP は2.89%上昇した。ExaneB NPパリバが、生産性の急上昇などで収益性に期待ができるとして、フランスの自動車大 手プジョーシトロエングループ(PSA) PEUP.PA とルノー RENA.PA 、ドイツのダイム ラー DAIGn.DE 、ポルシェ PSHG_p.DE 、フォルクスワーゲン(VW) VOWG_p.DE 、ドイ ツのタイヤ・自動車部品メーカー、コンチネンタル CONG.DE の目標株価を引き上げた。