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米ハネウェルが低炭素航空燃料で新技術、グリーン水素と回収CO2利用

発行済 2023-05-11 13:12
更新済 2023-05-11 13:18
© Reuters.  5月10日、米ハネウェル・インターナショナルは、グリーン水素(再生可能エネルギーによる電気分解で作る水素)と産業界から回収した二酸化炭素(CO2)で低炭素航空燃料を製造

[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米ハネウェル・インターナショナルは10日、グリーン水素(再生可能エネルギーによる電気分解で作る水素)と産業界から回収した二酸化炭素(CO2)で低炭素航空燃料を製造する新技術を発表した。モビリティー分野では最も電動化と脱炭素化が難しい業種の1つとされる航空業界の温室効果ガス排出量削減への貢献が期待される。

温室効果ガス排出量が少ない「持続可能航空燃料(SAF)」は従来、大豆油などのバイオマス原料や廃食油で製造されてきた。

© Reuters.  5月10日、米ハネウェル・インターナショナルは、グリーン水素(再生可能エネルギーによる電気分解で作る水素)と産業界から回収した二酸化炭素(CO2)で低炭素航空燃料を製造する新技術を発表した。写真は同社のロゴ。ジュネーブで2016年5月撮影(2023年 ロイター/Denis Balibouse)

しかしハネウェルの新技術を利用すれば、グリーン水素と回収CO2で低炭素のメタノールを生成して、これをSAFなどの航空燃料に転換できる。同社によれば、石油ベースの航空燃料に比べて生成過程での温室効果ガス排出量を88%減らせるという。

同社パフォーマンス素材・技術担当プレジデント、ルシアン・ボルデア氏はロイターのインタビューで「胸躍る心境だ。CO2はどこでも入手可能で、(燃料の)原料が世界中で得られるからだ」と語った。

専門家の話では、低炭素化につながる画期的な航空エンジン技術が向こう10年で登場することは見込めない以上、航空業界で短期的に重視されるのはより環境にやさしい燃料の開発だという。

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