[ストックホルム 6日 ロイター] - 対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を開発した米新興企業オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は、近い将来に上場する計画はないと明らかにした。
アルトマンCEOはアブダビで開催された会合で、オープンAIを上場させるかという質問に対し、超知能の開発においては投資家の目に非常に奇抜と映る決定が下される可能性が高く、提訴されることは望んでいないとし、上場に「関心はない」と応じた。
オープンAIは、これまでに米マイクロソフトから100億ドルを調達。コンピューティング能力の構築にさらに投資し、評価額は300億ドル近くに達している。
アルトマン氏は、オープンAIは利益に上限を設ける「極めて奇妙な構造」を持っていると語った。
オープンAIは非営利団体として始まった後、ハイブリッド型の「利益制限付き」会社を設立し、元の非営利団体が利益を得ることを約束した上で外部資金を調達できるようになった。
アルトマン氏は世界各地を訪れ、首脳に面会している。6日はアラブ首長国連邦(UAE)に滞在し、その後はカタール、インド、韓国を訪問する予定だ。