[7日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が反落。5月消費者物価指数(CPI)の発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、利益確定の動きが出た。
このところ大きく値上がりしてきた大型グロース株に売りが出る中、小型株で構成されるラッセル2000指数は1.78%上昇した。
投資会社SS&C ALPS AdvisorsのチーフETFストラテジスト、ポール・バイオッキ氏は「小型株はこの1週間で大型株に対しかなりアウトパフォームしてきた。今日もそれが続いた」と語った。
5月のCPIは前月比でやや鈍化するとみられているが、コアインフレは高止まりする見通しだ。
この日は米国債利回りが上昇し、株価を圧迫した。カナダ銀行(中央銀行)の利上げを受け、米連邦準備理事会(FRB)が来週のFOMCでタカ派スタンスを維持するとの見方が広がった。
ウェルズ・ファーゴは動画配信サービス大手ネットフリックスの目標株価を400ドルから500ドルに引き上げた。リフィニティブによると、ウォール街で最も高い水準。ネットフリックスの株価は0.12%上昇した。
原油価格の上昇を背景にエネルギー株指数は2.65%値上がりした。KBW地方銀行株指数は3月29日以来の高値で引けた。
通年の利益見通しを引き上げたオンラインマーケティング会社イエクストは38.44%の大幅高となった。
食品大手キャンベルスープは8.91%安。輸送コスト高などにより四半期の粗利益率が低下したことが嫌気された。
前日に証券取引委員会(SEC)が提訴し、7カ月ぶりの安値を付けた暗号資産(仮想通貨)交換業大手コインベースは3.20%上昇。最高経営責任者(CEO)が顧客の資金は安全だと述べたことが背景。
著名投資家キャシー・ウッド氏が率いるアーク・インベストは6日、コインベースの株式41万9324株を取得した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.58対1の比率で上回った。ナスダックでも1.27対1で値上がり銘柄が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33665.02 +91.74 +0.27 33562.47 33708.78 33546.11
前営業日終値 33573.28
ナスダック総合 13104.90 -171.52 -1.29 13295.26 13361.90 13089.48
前営業日終値 13276.42
S&P総合500種 4267.52 -16.33 -0.38 4285.47 4299.19 4263.96
前営業日終値 4283.85
ダウ輸送株20種 14406.24 +345.09 +2.45
ダウ公共株15種 918.29 +15.80 +1.75
フィラデルフィア半導体 3477.18 -11.17 -0.32
VIX指数 13.94 -0.02 -0.14
S&P一般消費財 1234.14 -11.30 -0.91
S&P素材 501.50 +5.83 +1.18
S&P工業 864.24 +13.50 +1.59
S&P主要消費財 758.22 -2.50 -0.33
S&P金融 550.06 +1.81 +0.33
S&P不動産 234.91 +4.05 +1.75
S&Pエネルギー 627.22 +16.17 +2.65
S&Pヘルスケア 1502.41 -6.26 -0.41
S&P通信サービス 211.55 -4.03 -1.87
S&P情報技術 2882.29 -47.37 -1.62
S&P公益事業 335.56 +5.61 +1.70
NYSE出来高 10.73億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 31890 + 20 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 31885 + 15 大阪比