[アムステルダム 2日 ロイター] - オランダ独禁当局の消費者市場庁(ACM)は2日、アプリ配信「アップストア」を巡る米アップルへの5000万ユーロ(5300万ドル)の罰金に対する同社の異議申し立てを却下したと発表した。
ACMはアップルに国内の出会い系アプリ業者に同社以外の決済手段を認めるよう要求。要求のほとんどは満たされたが、未公表の3つ目の要素が未達だとしている。
ACMは2021年、オランダの競争法に違反しているとして、出会い系アプリ業者に他の決済代行会社の利用を認めるようアップルに要求した。
罰金は1週間あたり500万ユーロで、同社がこれに従わなかった期間の罰金は5000万ユーロに達した。
アップルはACMが関連市場の定義を誤り、出会い系アプリ市場におけるアップルの優位性を過大評価しているとして、これらの罰金に異議を唱えていた。
これに対しACMは2日、7月13日付の決定でアップルの異議申し立てを全て却下したと発表した。