Blake Brittain
[ワシントン 4日 ロイター] - 米控訴裁判所は4日、VLSIテクノロジーが保有する特許を侵害したとして半導体大手インテルに総額21億8000万ドルの支払いを命じた陪審評決を覆し、インテル勝訴の判決を下した。
インテルがVLSIの特許1件を侵害したとする2021年の陪審評決を破棄。2件目の特許侵害は認めたものの、損害賠償分析に問題があったとし、適切な賠償額を決定するためテキサス州に審理を差し戻した。
特許保有会社のVLSIは、フォートレス・インベストメント・グループが運営する投資ファンドによって所有されている。アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の政府系ファンド、ムバダラ・インベストメントは今年、ソフトバンクグループからフォートレス株を買収し、過半株式を取得することで合意した。
VLSIからは今のところ、今回の控訴裁判断に関するコメントを得られていない。
インテルの広報担当者は、今回の判決に満足しており、新たな損害賠償審理ではVLSIの特許は「ほとんど価値がない」と主張すると述べた。
VLSIは、インテルが半導体技術をカバーする複数の特許を侵害しているとして、複数の米裁判所に提訴している。