■決算動向
(1) 2015年12月期第2四半期(実績)
●損益の状況
発表された2015年12月期第2四半期の決算は、売上高が2,347百万円(前年同期比21.1%増)、営業利益が284百万円(同74.3%増)、経常利益が290百万円(同65.8%増)、四半期純利益が201百万円(同34.3%増)となった。
C&Gシステムズ {{|0:}}の売上高が増加した主な要因は、主力のCAD/CAMシステム等事業が主に国内で収益を伸ばしたことに加え、金型製造事業で下半期に予定されていた売上高の一部が前倒しで第2四半期に計上されことから大幅増収となった。
相対的に粗利率の低い金型製造事業の売上高が大きく増加したことにより売上総利益率は60.6%(同61.7%)へ低下したが、増収に伴い売上総利益額は1,421百万円と前年同期比で18.8%増加した。
販管費は、研究開発費の増加および業績回復に伴う従業員給与の増加等から1,137百万円(同10.1%増)へ増加したが、売上総利益額の増加によって営業利益は284百万円(同74.3%増)、経常利益は290百万円(同65.8%増)、四半期純利益は201百万円(同34.3%増)と各利益とも大幅増益となった。
仕向地別のセグメント別売上高は、CAD/CAMシステム等事業が1,853百万円(同6.0%増)、金型製造事業は493百万円(同159.3%増)となった。
CAD/CAMシステム等事業の仕向地別売上高は国内が1,566百万円(同5.7%増)、北米34百万円(同6.5%増)、アジア他が251百万円(同8.4%増)となり、全地域で増収となった。
北米での金型製造事業の売上高が大きく増加したこともあり、海外販売比率は33.3%(同23.5%)へ上昇した。
CAD/CAMシステム事業では、国内は自動車産業を中心に製造業が活況となり金型用CAD/CAMシステムの販売が伸びた。
特に中部・西日本地域では通期で売上高は堅調に推移した。
海外では、韓国においてウォン高の影響により金型業界が低迷し売上高も他地域と比較して低調であったが、タイ・インドネシア等のアセアン地域で販売が伸長し、海外売上全体としては前年同期比で増収を確保した。
金型製造事業の売上高は記述のように前年同期比で大幅増となったが、これは北米の自動車業界が活況であったことに加え、第3四半期に予定されていた売上高の一部が第2四半期にシフトしたためである。
セグメント別の営業利益は、主力のCAD/CAMシステム等事業が219百万円(同28.0%増)となった。
増収に加え円安の影響もあり、営業利益率は11.9%(同9.8%)へ改善した。
一方で、金型製造事業では売上高が大幅に増加したことから営業利益は64百万円(同8百万円の損失)となり、収益性が大きく改善し、全体の増益に寄与した。
●財政状況 2015年12月期第2四半期末の財政状況は以下のようであった。
総資産は前期末と比べて169百万円減少して4,277百万円となったが、主な減少要因は自己株式の取得に伴う現預金の減少560百万円などであった。
負債は前期末比11百万円減少して1,793百万円となったが、主な減少要因は買掛金の減少30百万円、前受金の減少22百万円などであった。
純資産は前期末に比べて157百万円減少して2,484百万円となったが、主な減少要因は自己株式の増加303百万円であった。
●キャッシュ・フローの状況 2015年12月期第2四半期のキャッシュ・フローの状況は以下のようであった。
営業活動によるキャッシュ・フローは96百万円の減少となったが、主な増加要因は税金等調整前当期純利益290百万円の計上、主な減少要因は売上債権の増加額33百万円及びその他429百万円であった。
その他は、自己株取得用の資金として現金勘定から仮払金に移されたものである。
投資活動によるキャッシュ・フローは74百万円の減少となったが、主な減少要因は有形・無形固定資産の取得34百万円、保険積立金の積立37百万円など。
財務活動によるキャッシュ・フローは397百万円の減少となったが、主な減少要因は自己株式の取得303百万円、配当金の支払い93百万円であった。
この結果、同期間の現金及び現金同等物は前年同期末と比較して568百万円減少し、2015年12月期第2四半期末の残高は1,351百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
C&Gシステムズ {{|0:}}の売上高が増加した主な要因は、主力のCAD/CAMシステム等事業が主に国内で収益を伸ばしたことに加え、金型製造事業で下半期に予定されていた売上高の一部が前倒しで第2四半期に計上されことから大幅増収となった。
相対的に粗利率の低い金型製造事業の売上高が大きく増加したことにより売上総利益率は60.6%(同61.7%)へ低下したが、増収に伴い売上総利益額は1,421百万円と前年同期比で18.8%増加した。
販管費は、研究開発費の増加および業績回復に伴う従業員給与の増加等から1,137百万円(同10.1%増)へ増加したが、売上総利益額の増加によって営業利益は284百万円(同74.3%増)、経常利益は290百万円(同65.8%増)、四半期純利益は201百万円(同34.3%増)と各利益とも大幅増益となった。
仕向地別のセグメント別売上高は、CAD/CAMシステム等事業が1,853百万円(同6.0%増)、金型製造事業は493百万円(同159.3%増)となった。
CAD/CAMシステム等事業の仕向地別売上高は国内が1,566百万円(同5.7%増)、北米34百万円(同6.5%増)、アジア他が251百万円(同8.4%増)となり、全地域で増収となった。
北米での金型製造事業の売上高が大きく増加したこともあり、海外販売比率は33.3%(同23.5%)へ上昇した。
CAD/CAMシステム事業では、国内は自動車産業を中心に製造業が活況となり金型用CAD/CAMシステムの販売が伸びた。
特に中部・西日本地域では通期で売上高は堅調に推移した。
海外では、韓国においてウォン高の影響により金型業界が低迷し売上高も他地域と比較して低調であったが、タイ・インドネシア等のアセアン地域で販売が伸長し、海外売上全体としては前年同期比で増収を確保した。
金型製造事業の売上高は記述のように前年同期比で大幅増となったが、これは北米の自動車業界が活況であったことに加え、第3四半期に予定されていた売上高の一部が第2四半期にシフトしたためである。
セグメント別の営業利益は、主力のCAD/CAMシステム等事業が219百万円(同28.0%増)となった。
増収に加え円安の影響もあり、営業利益率は11.9%(同9.8%)へ改善した。
一方で、金型製造事業では売上高が大幅に増加したことから営業利益は64百万円(同8百万円の損失)となり、収益性が大きく改善し、全体の増益に寄与した。
●財政状況 2015年12月期第2四半期末の財政状況は以下のようであった。
総資産は前期末と比べて169百万円減少して4,277百万円となったが、主な減少要因は自己株式の取得に伴う現預金の減少560百万円などであった。
負債は前期末比11百万円減少して1,793百万円となったが、主な減少要因は買掛金の減少30百万円、前受金の減少22百万円などであった。
純資産は前期末に比べて157百万円減少して2,484百万円となったが、主な減少要因は自己株式の増加303百万円であった。
●キャッシュ・フローの状況 2015年12月期第2四半期のキャッシュ・フローの状況は以下のようであった。
営業活動によるキャッシュ・フローは96百万円の減少となったが、主な増加要因は税金等調整前当期純利益290百万円の計上、主な減少要因は売上債権の増加額33百万円及びその他429百万円であった。
その他は、自己株取得用の資金として現金勘定から仮払金に移されたものである。
投資活動によるキャッシュ・フローは74百万円の減少となったが、主な減少要因は有形・無形固定資産の取得34百万円、保険積立金の積立37百万円など。
財務活動によるキャッシュ・フローは397百万円の減少となったが、主な減少要因は自己株式の取得303百万円、配当金の支払い93百万円であった。
この結果、同期間の現金及び現金同等物は前年同期末と比較して568百万円減少し、2015年12月期第2四半期末の残高は1,351百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)