Foo Yun Chee
[ブリュッセル 23日 ロイター] - 中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」は23日、簡易版「TikTok Lite」に関するリスク評価報告書を欧州委員会に提出したことを明らかにした。罰金が回避された。
欧州委は22日、TikTokに24時間以内の報告書提出を求めていた。巨大IT企業に違法コンテンツ対策を義務付けたデジタルサービス法(DSA)に基づく措置。
簡易版には動画視聴などでポイントをためられるリワード機能があり、ためたポイントはアマゾンのギフトカードなどと交換できる。欧州委はこの機能に中毒性がある可能性を懸念、未成年者保護や利用者のメンタルヘルスの観点で影響を与え得ると指摘している。
また、スペインとフランスで今月、提供を開始する前にリスク評価報告書を提出しなかったことも問題視した。
TikTok側は24日までに、リワード機能に関して説明することが求められている。欧州委はこれに基づき、子どもにとって安全かどうかを評価するまでこの機能を一時的に停止するかどうかを決定する。