[21日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比) FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6348.42(+3.29) 前営業日終値 6345.13(‐7.20)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 10238.10(+90.42) 前営業日終値 10147.68(‐16.63)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4695.10(+21.29) 前営業日終値 4673.81(‐30.26)
<ロンドン株式市場> 小幅反発し、FT100種総合株価指数 .FTSE が3.29 ポイント(0.05%)高の6348.42で取引を終えた。好調な決算を受けて半導体 設計のARMホールディングス ARM.L や英有料テレビのスカイ SKYB.L などが買われ、 全体水準を押し上げた。 米アップル AAPL.O を主要顧客とするARMは6.5%上昇し、ここ2年で最大の伸 びを示した。第3・四半期の利益が27%増加したほか、今後の見通しに関しても自信を 示し、半導体業界の成長に対する市場の先行き懸念が薄らいだ。 スカイは2.5%上昇。第1・四半期の営業利益が市場予想を上回ったのが好材料だ った。 アトラクション施設運営のマーリン MERL.L も4.7%の値上がり。テーマパーク「 レゴランド」を上海にオープンする計画が買い材料となった。中国の習近平国家主席の英 国公式訪問中に中国の投資ファンドとの合弁事業として発表、両国が経済関係強化を進め ていることを印象づけた。 一方で、教育・出版事業大手のピアソン PSON.L は16.0%と急落。米国の大学で 入学者数減少の動きがみられることや、南アフリカの一部で学校の教科書の売り上げが落 ち込んだことなどが通期業績に打撃となるとの見通しを示し嫌気された。入学者数の減少 は、今後数年にわたり同社の売上げ低下につながるとの声が聞かれた。
<欧州株式市場> まちまちで取引を終えた。年末に向け相場が上昇するとの期待や 欧州中央銀行(ECB)が緩和的な金融政策を続けるとの見方が買い材料となる一方で、 一部の企業決算は振るわず重しとなった。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は0.34ポイント(0.02%) 安の1431.61。取引時間中は約0.8%安となる局面もあった。 一方、DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は16.51ポイント(0.5 1%)高の3272.23だった。 ペレグリン・アンド・ブラックのトレーダー、マーカス・ヒューバー氏は「ECB理 事会を翌日に控え、投資家は過剰な売りは手控えている」と話す。 あるイタリアの投資ファンドのファンドマネジャーは、市場は企業決算の悪さを落ち 着いて受け止めていると指摘。ECBの緩和的な金融政策と今後の中国経済の改善が追い 風となり年末の相場がプラス圏で取引を終えることに期待を示した。 スイス金融大手クレディ・スイス CSGN.VX は3.6%下落。約60億スイスフラン の資本増強計画や第3・四半期の純利益が24%減ったことなどを発表し嫌気された。リ ストラ計画も公表、スイス国内で3年内に計1600人削減するほか、ロンドンの投資銀 行業務でもリストラを行う。 英教育・出版事業大手のピアソン PSON.L は16.0%下落した。米国で大学の入学 者数に減少がみられることや、南アフリカの一部で学校の教科書の売り上げが減ったこと などが影響し、収益が予想を下回るとの見通しを示した。 多くの企業決算が振るわない中、半導体設計の英ARMホールディングス ARM.L は 第3・四半期利益が27%増加したと発表し、株価が6.5%上昇。同社の株価がリード する形でSTOXX欧州600テクノロジー株指数 .SX8P は1.77%上昇した。 今後数日、欧州企業の四半期決算の発表が相次ぐことから、市場では企業業績が相場 の流れを決める可能性が高いとの見方も出ていた。